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あたらしい世界へ

6月30日に、舞台「ヴィーナス・イン・ファー」の全公演が無事、終了しました。

スタッフ、キャストの皆さま、お疲れさまでした。すてきな舞台をありがとうございました。

大阪公演は、30日のマチネ・ソワレを観劇することができました。

大千秋楽を見るのは、私の観劇人生のなかではじめての経験で、あの場にいられたことがほんとうにしあわせでした。

舞台のまえに、マゾッホの「毛皮を着たヴィーナス」を読んだんですが、そのことでは、芝居にたいしての印象は変わりませんでした。あの本からは、テイストというか、エッセンスは感じられたけど、細部がちがうな、と。

セリフとかぜんぜんちがうので、トーマス、脚色しまくってんなー(笑)、ってかんじ。セリフが重なっていたら、舞台の内容を思い出すよすがになるので、そのあたりを期待していた私としては、ちょっとがっかり。本自体は、おもしろく読みましたけどね。

あの舞台の本を読むなら、原語でアイヴスの戯曲を読むしかないのか・・・。はたして、愛は英語の壁を越えられるのか?(笑)

でも、あの時代がかった言い回しが吾郎くんにとても似合っていて、そこらへんを反芻したいからなぁ~。日本語Verがぜひぜひ読みたい。翻訳台本を売って欲しい!

って、話がそれましたが、以下は観劇のときの記録です。

大阪の会場は、森ノ宮ピロティホール。この芝居にはちょっと広かったかなぁ。

密室劇だからねぇ・・・あんまり、空間が広々してたら、ちょっとちがう感じ。

もちろん、お芝居自体はすばらしかったですけど、繊細な表現はつたわりづらい箱だったのが、残念だと思いました。

マチネはG列、ソワレはV列だったんですが、前のほうだったマチネはそのまま見て、ソワレは要所要所で双眼鏡をのぞきながら、舞台全体の雰囲気を感じていました。

2週間経ったせいか、会場が変わったせいか、内容はおなじなんだけど、芝居が変わっていたり、間がちがう?と思うところがあったり、いろいろ変化がありました。

やっぱり、舞台はナマモノですね。

大阪で見てインパクトがあったのが、トーマスが頬をぷくーっとふくらませている場面。まさか?!と目を疑い、そしてかわいさに悶絶(笑)。吾郎くんの頬ぷくが生で見られるとはっ!!

今思い出してもかわいくて、へらへらしてしまう。あーかわいい。激烈かわいかった。トーマス、そんなかわいいキャラちゃうやろ、とは思うが(笑)。

双眼鏡で見ていると、ヴァンダのセリフを受けているときの、トーマスの感情の変化が繊細に表現されていて驚きました。やっぱり、無言の芝居うまい。すごい。

そして、たたずまいのうつくしさが、とても印象的。立っていても、座っていても、跪いていても、綺麗でねぇ・・・無言でセリフを受けているときのしずかな芝居がとても好きでした。

セリフの応酬ももちろんおもしろいんだけど、そのあいだにある”間”や、だまったままで行われるふたりのやりとりが、非常に見ごたえがあったし、無言のかけひきにドキドキさせられた。

ラストシーンも、稲光に浮かび上がるトーマスがわらう顔なんだけど、それが、笑っているのか、嗤っているのか・・・恍惚としているようでもあり、壊れているようでもある。

『私をつくって、こわして。破滅させて』

ヴィーナスに出会ってしまったトーマスは、あたらしい世界に行ったんだな、って私としては納得して終わりました。さいしょとあんまり見方は変わらなかったなぁ。

私のなかでは、この舞台は、『ヴィーナスとの出会いで変わってしまったトーマス』の話です。

小難しく見なくても、演出家の男と女優の女が出会って、一瞬で恋に落ちた、恋愛感情を認めない男とそれを認めさせる女のかけひき、というふうにも見ることができるんだなー、と今更のように思った。

まぁ、ヴィーナスが女神なのか、生身の女なのか、という解釈しだいで変わるってだけですけど。

そこは、”あやふや”ですもんね(笑)。

30日ソワレでは、大千秋楽ということでか、2回目のカーテンコールで金銀テープが飛ばされました。びっくり。席がうしろのほうだったので、会場にぱあっとひろがるところがキレイに見れました。みんな必死にテープ取ろうとしていておもしろかった(笑)。私の席までは飛んでこなかったんだけど、前のひとがわけてくれて・・・やさしい~!と感動しました。

3回目のカーテンコールで、中越さん、吾郎くんからご挨拶あり。

舞台上の鏡を見ながら髪をなおしていた、パブリックイメージを守る吾郎くん(笑)。

楽日にめずらしくセリフ間違えをした吾郎くん、そのぶぶんで客席が笑ってて、「このひとたち、どんだけ見てるんだ?!」って思ったそうです(笑)。すいません、何回も見て。

中越さんも、吾郎くんも、この舞台は『挑戦』だったんだな、と挨拶をきいていて感じました。

見るからに痩せている吾郎くん・・・SMAP活動と並行してのこの作品は、口には出さなくても、かなり消耗したんだと思う。

そんななかでも、最後までやりとげたことは、ふたりにとって、とてもおおきな経験、財産になったに違いない。確実に、じぶんを高められた仕事だったんだろうと思う。

きっと、ふたりとも、俳優として、あたらしい世界へ行ったよね。

その場に立ち会えて、観客として見届けることができて、ほんとうにうれしかったです。

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moegi

Author:moegi
1994年の終わりごろ、好きだと自覚しました。以来、ひっそり、まったり、ファンを続けています。

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